判官贔屓の意味って何?日本人が弱い方を応援する理由!

先日、テレビを観ていると、コメンテーターが「日本人は判官贔屓だ」と言っていました。

それを聞いても、恥ずかしながら、判官贔屓の意味を知らなかった私は早速意味を調べてみました。すると確かに日本人の私は判官贔屓であることが分かりました!

でも、なぜ日本人は判官贔屓なんでしょうか?

いつもの通り、色々調べて考えてみました!というわけで、判官贔屓の意味と、日本人が判官贔屓な理由を見ていきましょう!

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目次

判官贔屓の意味

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まず判官贔屓のよみかたですが、判官の正しい読み方は”はんがん“ですが、歌舞伎などでは”ほうがんびいき“と読むので、こちらが一般的です。

というわけで、判官贔屓の意味から見てみましょう。

【判官贔屓の意味】
不遇で誰からの助けも無い人の肩を持ったり、弱くても強い立場の相手に立ち向かう人を応援すること。

例えばオリンピックで、日本人選手が格上の相手と試合していると、感情移入して応援しちゃいますよね!あの感覚が判官贔屓なのです!

でも、なんで”判官贔屓”なんて難しい言葉なんでしょうか?

今度はその語源について見てみましょう。

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言葉の由来

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判官贔屓の”判官“とは、平安時代に存在した検非違使(けびいし)という役職の別名です。検非違使は京都の治安維持を行う役割です。

そして、この検非違使の役割を与えられていた人の一人が、源義経なのです。

源平合戦の勝利は、義経の働きによるものが大きかったわけです。しかし、義経人気が高まるにつれて、義経の台頭を恐れた兄の頼朝が、一方的に義経を攻め滅ぼしました。

源氏の勝利のために働いた義経が、このようなことになったことを多くの人は哀れに思い同情しました。

そんな義経のフルネームは検非違使の役職だったことから、源九郎判官義経という名前でした。そのため、源義経を応援することを、義経贔屓と言う代わりに判官贔屓と言うようになったです。

さて、判官贔屓の由来が分かったわけですが、いったいなぜ日本人は判官贔屓なのでしょうか?

今度はその理由を考えてみましょう。

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日本人が判官贔屓な理由

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日本人はなぜ判官贔屓なのでしょうか?

色々と考えてみましたが、私が考える理由は次の4つです。

  • 純粋で潔いから
  • ひたむきさへの憧れ
  • 傲慢さや卑怯者への嫌悪
  • 負けてもガッカリしない


順番に解説していきます!

純粋で潔いから

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日本人は正々堂々と真面目に頑張る人が好きです。楽をしたり、卑怯な方法を使う人を好みません。

だから真面目に頑張った人がたとえ不利な状況でも、正々堂々と立ち向かう姿に感銘を受けるのです。

判官贔屓はただ不利な方、弱い方を応援するという意味ではなく、やはり肩入れしたくなる理由があるものなのです。

ひたむきさへの憧れ

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私たちは辛くてもじっと耐えて、ひたむきに努力することを美徳にしています。

しかし、忍耐してひたむきに努力するのは、なかなか真似できるものではありません。また、途中で難しい理由があって、あきらめざるを得ないこともあります。

そのため、ひたむきに頑張る事への憧れをその人に重ねているのです。

傲慢さや卑怯者への嫌悪

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日本人は潔い人が大好きです。

政治の汚職事件などで言い訳や嘘を重ねる政治家への非難は激しいですし、芸能人が不倫などすれば、芸能生命が終わりかねません。

このように権力や名声などを背景に、傲慢なことや、不正なことをする人に対しては、日本人はとても嫌悪感を持ちます

判官贔屓は立ち向かう相手が、嫌悪感を感じる存在である必要があるのです。

負けてもガッカリしない

最後は応援してる側は、たとえ負けてしまってもあまりガッカリしないことです。

不利な方は負けて当然なので、最初から覚悟して応援しています。覚悟しているため、心置きなく応援できるのです。そして、もし、贔屓している方が勝てばとても気持ちが良いものです!

負けてもガッカリする気持ちが少ないので、応援しやすいというのもあるでしょう!

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まとめ

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日本人はとても判官贔屓な民族です。

それは、日本人が潔い人が好きで、そういう人を尊敬するからです。そういった人が逆境でも、ひたむきに頑張って挑戦する姿を見ると、どうしても応援したくなるのです。

逆に傲慢で卑怯なやり方をする人を嫌悪します。この正々堂々潔い人と、傲慢で卑怯なやり方をする人の組み合わせが重要なのです。

つまり、日本人はただ真面目に頑張っている人が好きで、たまたま、その人が不利な立場だと判官贔屓になるのです。

私も真面目に頑張って、周りから応援されるような人間になりたいと思います!