テニスのランキングの仕組み!ポイントの計算方法を解説!



最近、様々なプロスポーツのランキングの決め方を調べることにハマっている私です。調べてみると競技ごとに様々で、どうも不公平な気がしてならない競技も多いので、プロテニスのランキングは、どうなのだろうかと思って調べてみました。

普段テレビでは、テニスのランキング方式など教えてはくれないので、どういう基準で決められているのか分かりにくいですよね?

そこで、しっかりと調べてみました。プロスポーツなので、ビジネスとして成り立たせるために、上位選手にとって過酷なルールですが、仕組み自体は人間の主観などは入らない分かりやすいものです!

今回はそんなプロテニスの世界ランキングを決めるポイントの計算方法の仕組みを男女合わせてお伝えします!

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プロテニスの世界ランキングの決め方

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プロテニスには男女ともに運営する団体が分かれています。それぞれの団体名は以下です。

  • 男子プロテニス協会(Association of Tennis Professionals、以下ATPと表記)
  • 女子テニス協会(Women’s Tennis Association、以下WTAと表記)

このそれぞれの団体が選手たちのランキングを決まったルールのもとに、認定しているのです。このルールは明確なものですが、結構過酷なものです。まぁ、楽なプロスポーツなんて無いですよね(^_^;)

では、早速ランキングの仕組みを見ていきましょう!

仕組みは男女共通!

ランキングの基本的な仕組みは、男女ともに共通です。各協会が認定しているプロの大会での成績に応じて、ポイントが加算されそのポイント数が多い順にランキングされるのです。

細かいところを除けば、違うのは開催される大会の種類とポイントの数だけです。

しかしながら、このポイントの計算方法の裏側には、トップ選手たちが各大会へ参加することで、売り上げをアップさせようという意図が見え隠れしています。

その理由はポイントの計算方法を見ていくと分かると思うので、プロテニスのランキングのポイント計算方法を見ていきましょう!

男子の場合

男子のプロテニスプレーヤーには次の2つのランキングがあります。

  • ATPエントリーランキング
  • ATPレースランキング

ATPエントリーランキングが、いわゆる世界ランキングと呼ばれるランキングです。それぞれのランキングは算出対象の期間と使われ方が違うだけで、基本的なルールは同じです。それでは、順番に見ていきましょう!

ATPエントリーランキング
ATPエントリーランキングは、直近の52週間で参加した、各ツアー大会で獲得したポイントの合計の順番で決まるランキングです。

このランキングが高いと、各大会でシード権が与えられるなどの特権が与えられます。

その選手が直近の52週間で参加した、それぞれの大会の獲得ポイントを多い方から18大会分を合計することで、ポイントを計算します。19番目以降は加算されないので、大会に参加しまくっても意味が無いところがミソです。

ただし、例外的に年末に行われるワールドツアーファイナルに参加した選手だけは、ワールドツアーファイナルで獲得したポイントを、19大会目のポイントとして加算できます。これはトップ選手だけのボーナスポイントといえます。

例えばこの記事を書いてる2016年5月6日現在の錦織 圭選手を例にするとこんな感じです。成績と獲得ポイントの関係は、後で説明しますね!

【2016年5月6日現在の錦織 圭の直近52週間の戦績】
日程 大会名 カテゴリ 成績 獲得ポイント
4/20~4/26 バルセロナ・オープン・サバデル 500シリーズ 優勝 500
5/3~5/10 ムチュア・マドリード・オープン マスターズ1000 ベスト4 360
05/10~05/17 BNLイタリア国際 マスターズ1000 ベスト8 180
5/24~6/7 全仏オープン グランドスラム ベスト8 360
6/15~6/21 ゲリー・ウェバー・オープン 500シリーズ ベスト4 180
6/29~7/12 全英オープン(ウィンブルドン) グランドスラム ベスト64 45
8/3~8/9 シティ・オープン 500シリーズ 優勝 500
8/10~8/16 ロジャーズ・カップ マスターズ1000 ベスト4 360
8/31~9/13 全米オープン グランドスラム ベスト128 10
9/18~9/20 デビスカップ 2015 ワールドグループ・プレーオフ 「コロンビア 対 日本」 デビスカップ 0
10/05~10/11 楽天ジャパンオープン 500シリーズ ベスト4 180
10/11~10/18 上海ロレックス・マスターズ マスターズ1000 ベスト16 90
11/2~11/8 BNPパリバ・マスターズ マスターズ1000 ベスト16 90
11/15~11/22 ATPワールドツアー・ファイナルズ ワールドツアーファイナル 200
1/3~1/10 ブリスベン国際 250シリーズ ベスト8 45
1/18~1/31 全豪オープン グランドスラム ベスト8 360
2/8~2/14 アメリカ国際インドアテニス選手権 250シリーズ 優勝 250
2/22~2/27 アビエルト・メキシコ・テルセル・オープン 500シリーズ ベスト16 45
3/4~3/6 デビスカップ2016 ワールドグループ1回戦 「イギリス 対 日本」 デビスカップ 0
3/10~3/20 BNPパリバ・オープン マスターズ1000 ベスト8 180
3/23~4/3 マイアミ・オープン マスターズ1000 準優勝 600
4/18~4/24 バルセロナ・オープン・サバデル 500シリーズ 準優勝 300


ポイントの数字が赤くなっているのが加算対象のポイントです。赤くなってる数字を全て足すと、4290ポイントとなり、これが錦織選手のポイントとなります!

参考までに2015年の「バルセロナ・オープン・サバデル」の戦績も記載してますが、この大会は5月6日現在では、対象の52週間から外れているので、加算対象にはなりません

つまり、2016年の「バルセロナ・オープン・サバデル」で錦織圭選手は準優勝だったため、2015年年の優勝の500ポイントが52週間から外れて失われ、2016年の準優勝の300ポイントが代わりに加算されるので、差し引き-200ポイントなのです。

ここがテニスのランキングの仕組みの厳しいところです。直近の成績しかランキングに反映されないため、調子を落としてしまうとあっという間に、ランキングは下がってしまうのです!

ポイント計算のルールが直近52週間のうちの18大会の合計となっていますが、錦織選手はこの1年で出場している大会は21大会です。

18大会というのは実際には1年間、休まず試合をし続けなければならないに等しいので、プロテニスプレーヤーは過酷な日程で試合をしていることが分かります。

しかし、この表を見て数字が赤くなっている大会が、ワールドツアーファイナルを入れて、18大会しかないことに気付いたと思います。錦織選手はワールドツアーファイルを追加でカウントして良い選手なので、19大会カウントして良いはずです。

なぜ、18大会しかないのでしょうか?理由は錦織選手がランキング上の選手だからなのですが、それは後で説明しますね!

ATPレースランキング
ATPレースランキングも基本的にATPエントリーランキングと仕組みは一緒ですが、違うのはその年の大会しか加算対象にならないということです。

つまり、2016年5月6日現在の錦織選手のATPレースランキングのポイントは1780ポイントとなります。

ATPレースランキングは、その年の年末に開催される「ワールドツアーファイナル」への出場権に関わるランキングです。ワールドツアーファイナルに参加できるのは、ATPレースランキングの上位8位までの選手です。

男子の大会のカテゴリーと獲得ポイント
次に各大会で獲得できるポイントです。選手が獲得できるポイントには、対戦相手の強さなどは関係せず、純粋に何回戦まで進出できたかしか関係しません。

【男子の大会のカテゴリーと獲得ポイント】
カテゴリー 優勝 準優勝 SF QF R16 R32 R64 R128 Q QF Q2
グランドスラム 2000 1200 720 360 180 90 45 10 25 16 8
ワールドツアーファイナル +900 +400 ラウンドロビンで3試合、1勝毎に200ポイント
決勝トーナメント進出で左に書いたボーナスポイントが加算
マスターズ1000 1000 600 360 180 90 45 10(25) (10) 25(16) 16(8)
500シリーズ 500 300 180 90 45 0(20) (0) 20(10) 10(4)
250シリーズ 250 150 90 45 20 0(10) (0) 12(5) 6(3)
チャレンジャー $125,000+H 125 75 45 25 10 0 5
チャレンジャー $125,000

チャレンジャー $100,000+H
110 65 40 20 9 0 5
チャレンジャー $100,000

チャレンジャー $75,000+H
100 60 35 18 8 0 5
チャレンジャー $75,000

チャレンジャー $50,000+H
90 55 33 17 8 0 5
チャレンジャー $50,000 80 48 29 15 7 0 3
チャレンジャー $40,000+H 80 48 29 15 6 0 3
フューチャーズ $15,000+H 35 20 10 4 1 0 0
フューチャーズ $15,000 27 15 8 3 1 0 0
フューチャーズ $10,000 18 10 6 2 1 0 0
オリンピック 750 450 340/3位 270/4位 135 70 35 5

【凡例】
  • SF:準決勝
  • QF:準々決勝
  • R16~R128:ベスト16~ベスト128
  • Q:予選通過
  • QF:予選決勝
  • Q2:予選2回戦




マスターズ1000のカテゴリのカッコ内の数字は、大会によっては参加選手の数が少なく、試合数が少ない大会があるため、そういった規模の小さい大会の場合のポイントです。

また、ラウンドロビンとは、リーグ戦で総当たりで試合をするという意味です。

ちなみに、オリンピックの場合は3位決定戦があるため、3位(銅メダル)と4位で獲得ポイント数が違っています。

女子の場合

さて、今度は女子の場合です。女子の場合は次の二つのランキングが存在します。

  • WTAツアーランキング
  • WTAレースランキング

名前は違いますが、それぞれの意味は男子と同じです。女子の場合はWTAツアーランキングが、いわゆる世界ランキングになります。

それでは、それぞれについて見ていきましょう!

WTAツアーランキング
女子のWTAツアーランキングは男子のATPエントリーランキングとほとんど同じです。上位選手には各大会でのシード権が与えられます。

ただし、ポイントの算出対象だけが微妙に違います。女子の場合は直近の52週間で出場した、それぞれの大会の獲得ポイントを多い方から17大会分を合計することで、ポイントを計算します。

女子の方が男子よりもやや条件が緩やかですね。それでもかなり過酷だと長年、問題視されているのが事実です。

WTAレースランキング
WTAレースランキングも男子のATPレースランキングと同じく、その年のポイントの合計で決まるランキングです。

男子とちょっとだけ違うのは、WTAレースランキングの上位8位までの選手は「WTA選手権」という大会に種々状でき9位~20位までの選手はWTAエリート・トロフィーという大会に出場できるということです。

女子の大会のカテゴリーと獲得ポイント
女子の各大会で獲得できるポイントです。男子と同じように対戦相手の強さなどは関係せず、何回戦まで進出できたかしか関係しません。

ちなみにこちらの表はダブルの場合の獲得ポイントは、割愛しているのでご注意ください。

【女子の大会のカテゴリーと獲得ポイント】
カテゴリー 優勝 準優勝 SF QF R16 R32 R64 R128 Q Q3 Q2 Q1
グランドスラム 2000 1300 780 430 240 130 70 10 40 30 20 2
WTA選手権 +810 +360 ラウンドロビンで1勝毎に230ポイント、負けても70ポイント
プレミア・マンダトリー(96S) 1000 650 390 215 120 65 35 10 30 20 2
プレミア・マンダトリー(64S) 1000 650 390 215 120 65 10 30 20 2
プレミア・マンダトリー(28/32D) 1000 650 390 215 120 10
プレミア5 (56S) 900 585 350 190 105 60 1 30 22 15 1
WTAエリート・トロフィー +460 +200 ラウンドロビンで1勝毎に120ポイント、負けても40ポイント
オリンピック(64S) 685 470 340/3位 260/4位 175 95 55 1
プレミア(56S) 470 305 185 100 55 30 1 25 13 1
プレミア(32S) 470 305 185 100 55 1 25 18 13 1
インターナショナル(32S) 280 180 110 60 30 1 18 14 10 1
WTA 125Kシリーズ (32S) 160 95 57 29 15 1 6 4 1
ITF $100,000 + H(32) 150 90 55 28 14 1 6 4 1
ITF $100,000 + H(16) 150 90 55 28 1
ITF $100,000 (32) 140 85 50 25 13 1 6 4 1
ITF $100,000 (16) 140 85 50 25 1
ITF $75,000 + H(32) 130 80 48 24 12 1 5 3 1
ITF $75,000 + H(16) 115 80 48 24 1
ITF $75,000 (32) 115 70 42 21 10 1 5 3 1
ITF $75,000 (16) 115 70 42 21 1
ITF $50,000 + H(32) 100 60 36 18 9 1 5 3 1
ITF $50,000 + H(16) 100 60 36 18 1
ITF $50,000 (32) 80 48 29 15 8 1 5 3 1
ITF $50,000 (16) 80 48 29 15 1
ITF $25,000 (32) 50 30 18 9 5 1 2
ITF $25,000 (16) 50 30 18 9 1
ITF $15,000 (32) 25 15 9 5 1 0 1
ITF $15,000 (16) 25 15 9 5 0
ITF $10,000 (32) 12 7 4 2 1 0
ITF $10,000 (16) 12 7 4 2 0

【凡例】
  • SF:準決勝
  • QF:準々決勝
  • R16~R128:ベスト16~ベスト128
  • Q:予選通過
  • Q3~Q1:予選3回戦~予選1回戦


獲得ポイントが各大会ごとに違うだけで、ランキングポイントの計算方法は、ほとんど同じです。計算は大変ですが分かりやすい仕組みと言えます。

しかし、仕組みは分かりやすいですが、このポイント計算方法のルールは選手が休むことを許されない過酷な状況を生んでいます。これは男女関係なく一緒の厳しさです。

特にランキング上位のプレーヤーにとっては、特別な義務が課されるため、厳しいものになっています。最後にランキングトップ選手に課される義務についてお伝えします。

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ランキングトップ選手の義務

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ランキングトップの選手には、シード権や年末の特別な大会への出場権などの特権が与えられる代わりに、果たさなければいけない義務があります。それが、テニス協会が指定した大会への出場です。

要は実力のある選手=人気のある選手なので、テニス協会が運営する大会に出場してもらい、収益に貢献してもらうという意図があります。

出場義務のある大会は結構な数なので、選手の負担が大きいと常に問題視されています。

プロスポーツはビジネスとして成り立たせる必要があるため、常にこのような問題とは隣り合わせなのです。

男子の場合

男子の場合はATPエントリーランキング、トップ30のプレイヤー全てに、出場義務が課されます。その大会とは以下です。

  • グランドスラムの4大会全て
  • マスターズ1000のモンテカルロ以外の8大会
  • 500シリーズの13大会中のうちの4大会
  • このうちの1大会は10月以降に開催されるどれかに参加する義務がある

デビスカップ、オリンピック、マスターズ1000のモンテカルロ大会は、500シリーズの出場としてカウントできます。

その数は全部で、16大会です。1人の選手が1年間で参加可能な大会数は、せいぜい20前後の大会なことを考えると、これらの大会以外に参加できるのは、少ししかないわけです。

そして、更に厳しいのが、これらの16大会は結果を問わず、全てポイントの計算対象に含まれるということです。出場義務のある大会を欠場した場合は、0ポイントとしてカウントされてしまいます。たとえ怪我などのやむを得ない理由でも0ポイントです。

錦織選手の場合、直近の52週間では、マスターズ1000の大会に7大会しか出場していないため、1大会分は強制的に0ポイントになってしまいます。

最初の表で18大会分のポイントしか加算対象になっていなかった理由はこれです。

トップ選手は出場義務のある大会での成績が振るわないと、ランキングへの影響が大きいのです。だから、試合のスケジュールを上手に組むことはトップ選手にとって大切なことです。

トップ30の選手は自分が拠点にしている国を踏まえて、年間のスケジュールを組み立てます。結構な過密スケジュールになってしまうため、「今年は気分的に別の大会に出よう」なんて余裕が無いのが実情です。その結果、毎年同じ大会に出場するのが常になります。

女子

女子の場合は、WTAツアーランキング、トップ10のプレイヤーに出場義務が課せられます。出場義務のある大会は次の12大会です。

  • グランドスラムの4大会全て
  • プレミア・マンダトリーの4大会すべて
  • プレミア5の5大会中4大会

男子に比べて、出場義務のある大会数は少な目ですが、男子と同じようにこれらの12大会は全てポイントの計算対象に含まれてしまいます

男子に比べて出場義務のある大会数は少ないので、年間スケジュールを決める上での自由度は高いのですが、ポイント計算対象は17大会なので、過密スケジュールになってしまうことは変わりありません。

プロテニスプレーヤーは男女ともにタフでないといけません。本当に凄い人たちなんですね~!

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まとめ

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というわけで、テニスの世界ランキングは、常に大会に出場し続けていないと維持できない厳しいものでした。10000ポイントを超えるような選手は、本当に凄い選手です。

プロテニスプレーヤーは常に世界中を飛び回って、試合をしています。1年間の多くの時間をホテルで過ごし、体調管理を常にして、テニスのために過ごしていると言っても過言ではありません。

どんな世界でもトップになるのは、大変なことですが、テニスでトップになるのは、特に大変ですね!

私にはのんびりブログ書いてる生活が合ってそうです…。


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